「餡子炊き」…これは僕が初めてひとりで任された仕事です。
一般的に小豆は色んな品質のものが混ざっているそうですが、北海道の十勝壱カラットさんの「えりも小豆」は選りすぐりで、完熟した小豆です。
その小豆は餡子になってもしっかり粒が残り小豆そのものの風味が広がります。
餡の炊き方を習った時、初めは小豆が潰れ「潰し餡」になってしまいました。
何度も練習し、「つぶあん」に仕上げるための混ぜる回数や速さ、焦がさないように火加減にも気を付け、毎回、炊き上がるまで目は離せません。
今は餡子専用に銅鍋と木じゃくも買ってもらい粒を潰さないように大切に炊いています。
あんこもいちごショートと同じで、10の店があったら10通りの味があるといわれるほどそれぞれの店の個性、こだわりが表れるそうです。
僕も後味のすっきりした、「食べたすぐでも、また食べたい」と思ってもらえるような餡子が炊けるよう日々頑張っていきます。